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データのダウンロードヴォース・ニッポンが公開しているデータは、海洋環境の解析などにどなたでも無償で自由にご利用いただけます。データは、メニュー上部の「アジア/太平洋海域」「東京-苫小牧沿岸」「太平洋10年塩分」をクリックして、ダウンロードできます。本データを成果物や印刷物に利用する場合は、データの出所が本データである旨を明記していただけますようお願いします。本データの著作権は、特定非営利活動法人 ヴォース・ニッポンが保有します。本データをご利用いただくことが、篤志観測船による観測活動を支援していただくことにつながります。皆様のご利用をお待ちしています。なお、データに関するお問い合わせ、ご要望等は下記までご連絡ください。データの内容 公開データは、ボランティア観測船が船底から汲み上げた冷却用海水を利用して、船が航走中に1分毎に計測した水温、塩分などです。水温は、船内環境の影響をできる限り避けるため、機関室最下層の海水ポンプ直後の管内に挿入された温度センサからの出力です。塩分は、電気伝導度センサによる実用塩分で、センサの出力をそのまま表示しています。電気伝導度計は、隔年にメーカによる校正試験を実施しています。その結果明らかになった補正値は、こちらに掲載していますので、補正値を使用して塩分を補正すれば、より精度の高い塩分値が得られます。メーカの電気伝導度校正報告とともにご利用ください。使用しているセンサの詳細は、こちらをご覧ください。計測データは、品質管理後、連続航走データとして、csv形式で掲載されています。欠測やノイズデータには --- が表示されています。データの品質管理については、こちらをご覧ください。 データは、次のようなリストで表示されます。 見出しの UTC Date, UTC Timeは計測時間を、Latitude, LongitudeはGPSの出力を、Course(deg) は船の進行方向を真北からの度数で、表示しています。Temp(degC)は船底の水温計の計測値、Sal(psu)は電気伝導度計の出力で、センサのドリフト値補正前です。また、2002年6月から2005年11月までアジア海域船第一船(-01船)で計測されたデータには、Fluor Int (Fluorescence Intensity)、Blank の項目があります。Fluor Intは蛍光強度のカウント、またBlankは蛍光光度計の精製水中でのカウントです。また、2018年12月からは、日本沿岸海域船(-04船)による水温、塩分計測データにpHの項目が追加されました。 計測ファイル名は、以下のように付けられています。 -01〜-04船の篤志観測船の代表的な航路は以下のとおりです。 アジア海域船(-01、-03船): 福山―南西諸島―南シナ海―タイ湾―東南アジア諸港―東シナ海―福山 日豪海域船(-02船): 碧南-00n144e付近-ソロモン海-珊瑚海-豪州東海岸、碧南-セレベス海-東カ リマンタン 往復 沿岸海域船(-04船): 東京-北海道苫小牧/釧路往復 代表的な航路を下図に示します。
アジア/太平洋海域ファイル名の最後の船の識別番号が-01、-02、-03のデータです。データ海域図からご希望の海域を選択し、その海域を含む連続航走データの年別ファイル名一覧から、ご希望のファイルをクリックしてください。アジア/太平洋海域の連続データは、ファイル容量が過大にならないよう、東西方向は120E線で、南北方向は赤道で分割して、掲載しています。使用しているセンサの詳細は、こちらをご覧ください。【塩分】 アジア海域船(-01、-03船)で使用している電気伝導度計は、Sea-Bird Electronics, Inc. 社SBE45 S/N -0028です。2001年9月の使用開始以来、2003年9月、2005年8月、2007年9月、2009年7月、および2011年7月に、メーカによる校正試験を実施し、センサのドリフト値がそれぞれ明らかにされています。また、2013年6月には電気伝導度セルの修理が行われました。こちらに補正値表とメーカの 電気伝導度校正報告を掲載していますので、ご参照ください。 日豪海域船(-02船)で使用している電気伝導度計は、アジア海域船と同じSea-Bird Electronics, Inc. 社SBE45で、 S/Nは -0050です。この電気伝導度計は2002年7月の使用開始以来、2004年10月、2006年9月、2008年9月、2010年9月、2013年4月および2015年4月にメーカによる校正試験を実施し、センサのドリフト値がそれぞれ明らかにされています。こちらに補正値表とメーカの 電気伝導度校正報告を掲載していますので、ご参照ください。 【水温】 アジア海域船(-01、-03船)では、2002年10月から2005年2月12日まで、鈴木電子株式会社のPALT-RT型水温計の出力を温度検定結果に基づき補正した数値を、また、2005年9月28日以降は、Sea-Bird Electronics, Inc. 社SBE38水温計の出力をそのまま使用しています。 日豪海域船(-02船)では、2002年7月から2004年9月10日までのデータは、鈴木電子株式会社のPALT-RT型水温計の出力を温度検定結果に基づき補正した数値を、また、2004年9月13日以降は、Sea-Bird Electronics, Inc. 社SBE38水温計の出力を使用しています。 【蛍光強度】 アジア海域船(-01船)で2002年6月から2005年11月まで、アジア海域で計測した蛍光強度を掲載しています。数値は、蛍光光度計を使用して計測した蛍光強度のカウント数です。この蛍光光度計では、培養した植物プランクトンThalassiosira weissflogii 25μg/lit.量が示すクロロフィル蛍光度とほぼ等しい蛍光を計測したときの出力を2162カウントと設定して、測定した蛍光度をカウント数で表示しています。この蛍光光度計のブランク値(精製水中のカウント)が170の場合は、1カウントは、(25/(2162 - 170) = 0.01255 で、Thalassiosira weissflogii 0.01255μg/lit の濃度に相当しますので、計測値が175カウントであれば、Thalassiosira weissflogiiで換算した場合は、0.01255μg/lit x 5カウント = 0.06125μg/litとなります。なお、ブランク値は、出港前の蛍光光度計の露光面が清浄なときのカウントと帰港後の露光面が汚れた状態で計測したカウントの平均値を使用しています。また、この蛍光光度計の特性により、水温によるカウントの補正を行い、四捨五入して表示しています。
東京-苫小牧沿岸ファイル名の最後が-04のデータです。2017年9月より、東京と北海道の苫小牧/釧路間を航行する内航船で水温・塩分の計測を開始し、2018年12月からは、pHを加えて計測しています。水温、塩分、pHのグラフとデータが、年別、月別の一覧から、ご利用いただけます。使用しているセンサの詳細は、こちらをご覧ください。【塩分】 日豪海域船(-02船)で2017年1月まで使用していた電気伝導度計Sea-Bird Electronics, Inc. 社SBE45(S/N-0050)を、2017年7月にメーカによる校正試験を実施して使用しています。この電気伝導度計は2017年9月に使用を開始し、2019年10月、2022年2月にメーカによる校正試験を実施しました。その結果明らかにされたセンサのドリフト値は、補正値表に掲載されています。メーカの電気伝導度校正報告はpdfファイルで掲載していますので、ご参照ください。 【水温】 日豪海域船(-02船)で2017年1月まで使用していた水温計Sea-Bird Electronics, Inc. 社SBE38(S/N-0228)をそのまま使用しています。この水温計は、2012年7月に水温プローブと内部回路を交換した際に、校正試験を実施しました。 【pH】 Honeywell社Durafet III型pHセンサを使用し、2018年12月から-04船で計測しています。装置の定期メンテ時に、Nist標準液2液による校正を実施しています。
太平洋10年塩分日豪海域船(-02船)により西部太平洋の00n-30n間で2002年から2015年までに計測された表面塩分101ファイルを、計測データ、緯度別平均塩分値およびそのグラフとして、公開しています。塩分は、メーカによる校正試験により明らかになった補正値を用いて、補正済みの値です。計測海域は、00N151E-30N138E間または00N144E-30N137E間ですが、若干の例外も含みます。データの品質管理ほぼ月に1回程度の頻度で篤志観測船に訪船し、センサ類、ストレーナ等流路系洗浄などの維持管理作業を実施しています。また、電気伝導度計は各メンテ作業時に、内部洗浄後の空気中値を計測し、正常動作を確認しているほか、隔年毎にメーカにてドリフト値校正を実施しています。また、pHセンサは、各メンテ時にNist 6.86, 9.18液による2点校正を行っています。計測データは、以下の信頼性確認作業を施して、公開されています。 (1) 低船速のデータ削除 篤志観測船の航海速度は外洋では通常12〜14Kt程度、沿岸海域では20kt以上です。航行速度が落ちた場合には、ほぼ同一の場所で測定を繰り返すことになるため、外洋では船速が4 Kt未満、沿岸では5kt未満のデータは削除します。 (2) 流量0.6lit/min未満の塩分データ削除 装置流路部のセンサに流れる水量が少ない場合には、一分ごとの計測時間内に十分な海水交換がなされない恐れがあります。よって、流量が0.6lit/min未満の時に計測された塩分およびpHデータは、削除します。水温は、船底付近の海水ポンプ直後の管内で計測しているため、装置内流量には影響をうけません。アジア海域船(-01船)で、2002年6月から2005年11月まで計測されたクロロフィル蛍光データも、流量が0.6lit/min未満の場合は、削除してあります。 (3) GPSの欠測データの削除 データの計測日時および緯度経度は、GPSの出力をそのまま用いています。篤志観測船では航行しながらデータを連続測定するため、計測位置が特定できないデータは削除します。 (4) 水温、塩分、pHの突出値の削除 13〜15Ktの速度で外洋を航行中に1分ごとに計測された水温、塩分、pHは、通常連続的な変化をすると考えられます。取得したデータをグラフ化して、水温、塩分、pH値について、前後値から突出した値がないかを確認して、ノイズ値と疑われるデータを排除しています。ただし、この判断は水域による特性を考慮した上で定性的に行っています。 2002年6月から2005年11月まで計測されたアジア海域船(-01船)のクロロフィル蛍光強度については、1分ごとに異なる不連続値とみなして、ブランク値未満のカウントを---で表示するほかは、センサの出力をそのまま掲載していますので、ノイズ値が混入している可能性があることにご留意ください。
電気伝導度計補正値表アジア海域船(-01, -03船)Sea-Bird Electronics, Inc. SBE45 S/N -0028
下記に示す基準月からデータ取得月までの経過月数に、記載されている月間補正値を乗じて得た値を、計測値から減じて、お使い下さい。
日豪海域船(-02船) Sea-Bird Electronics, Inc. SBE45 S/N -0050
下記に示す基準月からデータ取得月までの経過月数に、記載されている月間補正値を乗じて得た値を、計測値から減じて、お使い下さい。
沿岸海域船(-04船) Sea-Bird Electronics, Inc. SBE45 S/N -0050
下記に示す基準月からデータ取得月までの経過月数に、記載されている月間補正値を乗じて得た値を、計測値から減じて、お使い下さい。
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